ウズベキスタンの旅、四日目

 
4月7日
朝、髪を洗いたくなり、5時半に髪を洗った頃にはなんともなかった。
7時からだという朝食を、こちらの都合でちょっと早めにしてもらって、6時45分に食べ始めた頃から...具合が悪くなっていきました。
きたない話で恐縮ですが、実は前日午後からお腹はゆるかった。
しかし、痛くはなかったんです。
今朝はっきりと、腹痛を感じました。
車でブハラの駅へ向かう時には、まだ無駄話もできたんだけど、電車に乗った時、走り出した時と、どんどん具合が悪くなっていきました。
また、電車が寒かったの!
コートとセーターははスーツケースに入れちゃったので、トレーナーを着て、ズボンも2枚はいて、それなのにどんどん寒くなっていくのです。
無料のお茶がくるというので、それを待って身体を暖めようと思ってもなかなかこないし。

で、お楽しみの電車は、2列2列の席で、前の席との間隔は、新幹線より広い感じ。
前にテーブルがあって、そして車の一番前には、テレビがあって、お祭りのようなものを放送しています。
ガイドいわく「これがナウルーズの模様ですよ」
ナウルーズ、こっちはもうそれどこじゃないのよ。汗。

トイレにも一度いってみたけれど、電車がものすごく揺れるので、前の方のトイレまで歩いていくのは難しく、二度目はもう、我慢することにしました。
サマルカンドの駅に着いてから、有料トイレに入りました(一人200スム)

サマルカンドに着いて、新しい運転手さんと挨拶し、これからどこにいきますか? と言われ。
悪いけど今日はもうホテルで寝たい、お昼もスープだけでいいと頼みました。
さっきガイドが携帯で「野菜のないサラダね」と、ロシア語でどこかへ電話しているのを聞いちゃったのは、あれはたぶん私のための注文だと思うけれど、もうそれもいらない、スープだけ飲むわと言って、ホテルにいきました。
ここは「グランドサマルカンド」というホテルで、前のブハラのホテルよりいくらか部屋が狭くなったのはいいんだけど、ベッドの高さが高くなりました! 落ちたらいやだなと思いつつ、横になってみて。横になれないと判明。なんか、下から上がってくるのです。
お掃除したての、ものすごく奇麗なトイレで吐きました。
それからしばらくして、ホテルの人がお茶を持ってきました。
ただ「ティー」と言っておいていったんだけど、ガイドの説明によれば、これはこちらの人がお腹をこわした時に飲む、ザクロのお茶。大きなきゅうすと、日本でよくみるような湯飲み茶碗をおいていかれました。
このお茶の苦いこと臭いこと。なんというか、漢方薬のにおいです。
我慢して一杯は飲んだけれど、とても2杯目を飲めませんでした。
ホテルの人は「このお茶を飲んで、あとは水を飲まずに明日の朝まで過ごして下さい」と言っていたけれど、もう頼むからお湯が飲みたいと言って、お茶はかんべんしてもらいました。

お昼のテーブルには一応ついたんだけれど、スープを一口飲んで、部屋へ飛んで帰り。
今度はものすごく吐きました。
自分のどこにこんなに、吐くものがあったかと思うくらい。
ホテルの人いわく、あのお茶のせいで吐いたのでしょうということでした。
あのお茶は、悪いものを出す薬だったらしいんです。
それから、お腹の薬もホテルからもらって、それを飲んで眠りました。

どのくらい眠ったか、4時頃ガイドが来て「車があるから、ちょっと散歩しませんか?」と誘ってくれたけれど、私はもう、ベッドとトイレがない所へはいかないんだもんね(苦笑)
夕食はキャンセルし、キャンセル料8ドルを払いました。
なにも、キャンセル料が要るほどいいレストランを予約しなくてもよかったのに、昨夜私が「サマルカンドのワインが飲みたい」なんて言っちゃったものだから、ガイドが気をきかしてくれたのでしょうか? お母さんだけ夕食にいく? とも言ったのですが、母も「別にいらない」と言って、二人とも部屋にいることにしました。

また、どれくらい寝たでしょうか?
夜になってガイドが「母が作ったヨーグルトです」と持ってきました。
サマルカンドに、どうやらご実家があって、そこで「お客さんがお腹をこわした」とお母さんに話したら、すぐこれを持っていきなさいと言われたのだそうで。
「母が作ったから、悪いものはいっさい入っていない」と言われて、起き上がって食べてみたけれど、これも後で吐いてしまいました。
こうして、旅の目的地だったサマルカンドの夜は暮れていったのでした。