ペルーへいってみるー、二日目

 
前の夜2時に寝て、8時10分に目がさめました。
この国の食事がどんなか分からない。口に合うものが出てくるかどうか、まだ分かりません。
ですから、とりあえず無難に食べられる朝ごはんは、食べておこうと思って。
朝食のバイキングは、スクランブルエッグやソーセージなど、定番のものの他に、ごはんとおつゆがありました。日本からの移民が多いからでしょうか? ちょっとうれしかったけれど、しかし日本のものにはかないませんね。

それから1時間寝て、11時に起きて、11時半に集合。
今日はリマの市内観光です。
外へ出てみると、昨日に増して暑い!
とにかく南米は治安が悪いって聞いていたから、今すぐ使わないMDレコーダーや携帯も、ホテルの部屋にもバスの中にもおいてくる気になれず、バッグに入れて持ち歩いていたんだけど、その大事な機械類が、このリマの陽ざしで、暖まってしまいました。こわれなかったからよかったけど。

ペルー最初にいった所は、マヨール広場。
今日は日曜だったけれど、12時からここで、衛兵の交代があるというので、それをみることになりました。
といっても、衛兵の交代が別におもしろいわけでもなく、私はじきに、後ろのべんちに座りました。
そうしたら「さんこで1ドール」「よんこで1ドール」という子どもの売り声。
ペルーの民族衣装を着た、体長2センチくらいの男女のお人形を売っているのだとか。
私はこういう、小さいものにめがありません。
「ごっこで1ドール」になったところで買ったけれど、後から「7個で1ドル」になって、ちょっと悔しかったかな?

次はサンフランシスコ教会。
入る人は入って、私は外にいました。

お昼の前菜はセビーチェという魚料理、これは生魚に、一見パプリカにみえるものを添えて食べるんだけど、これがどうしてどうして辛いとのこと。
私は刺身がきらいだし、辛いものもだめなので、みんな母にあげました。
ただ、付いてきたペルー産のさつま芋は、ものすごく美味しかった。
それから、チチャモラーダという、とうもろこしで作ったジュースも、炎天下を歩いてきた私たちの喉をうるおしました。
このチチャモラーダは、今回の旅行の日程表にももう載っていたもので、無料なので(汗)おかわりして飲みました。
メインはパエリア、これがまた、日本で食べるあぶらっこいものと違って、とってもあっさりで美味しかったので、これは全部食べられました。
デザートの焼きプリンも美味しくて、うちのツアーの他の人で「友達が来たのでそっちで食べた」という女の人の分ももらって食べちゃいました。リマに友達がいるなんて、うらやましいな。

さて午後の最初は、黄金博物館。
ここは私は、入口で待つことにしました。
お店をひやかしにいって、10ドルでTシャツを買ったんだけど、これが実は大失敗。
私はインドでXLのサイズのシャツを買って、それがちょうーどよかったので、自分はもうXLだと思っていたの。
ところが、このペルーのXLのシャツは、とても巨大で、私には着れないことが後で分かったんです。やっぱりペルーは、アメリカなのね。

次は今回の旅行でただ一回だけいけた、私の好きなスーパーマーケット。
プラサベアというお店で、40分の自由時間がありました。
ここは新市街なので、旧市街と比べて、幾らか治安がよいそうです。
私は、マチュピチュの絵のチョコと、アルパカの絵のチョコ、そしてわけ分からないフルーツのお菓子とインカコーラを買いました。
コーラなんて好きじゃないのに、母が「前の人が買っていたから、反射的に買った」そうで。
普通コーラといったら、紫色なんだそうだけれど、このインカコーラは黄色いそうです。
こちらの人はみんな大好きと聞くと、私も飲んでみたくなり、一口二口。
うーん、薬のような味がして、美味しくないですね。
それから何度となく、お店でみかけましたが、もう買いませんでした。

最後にいったのは「愛の公園」と呼ばれている所。
「写真を撮りましょうか?」といううちのツアーの人に、母が「あんな格好できないからいいわ」
どういうことかと尋くと、抱き合っている男女の像があるんだそうです。
だから「愛の公園」なのね。

さて、この辺りで私は気づきました。
首の後ろが痛い、ということを!
顔にも腕にもしっかり陽やけ止めを塗っていたのに、首の後ろだけ、すっかり忘れていたのです。
もう真っ赤になって、それから数日、痛みで苦しむことになりました。
「南米の陽ざしはすごいですよ。こっちの、高い方のを買った方がいいですよ」
これは、陽焼け止めを買いにいった時の、新潟のまつもときよしのおねえちゃんの言葉でした。
てっきり高いものを売りたいのかと思っていたのに、ほんとうだったのね。
顔や腕はなんともありませんでした。

ところで、このリマの観光中、何度も話題に上ったのが、アルベルト藤森大統領のことでした。
私はなんで彼が追われているのか、どうーも分からなかったんだけれど、この日のカルロスさんの話でやっと分かりました。
藤森元大統領の側近が、ある時「私は藤森さんを当選させるために、お金を払いました」だったか「もらいました」だったか言ったんですよね? その時に藤森氏が「責任をとって辞めます」と辞任した。日本では、これはよくあることですよね? ところがペルー人はそうは考えない。辞める=逃げると考えたんです。その気持ちも分からなくはないですが。
そういうことで、藤森氏は急に、追われる立場になってしまったんだそうです。
だけど藤森氏は、ペルーに3000もの学校を作ったり、まだ電気が通っていない所に電気を引いたり、いいことはたくさんしているんだよね、というカルロスさんの話に、私たち日本人としても、なにかちょっとほっとしたものでした。

夕食の時、ホテルの飲み物を一杯だけサービスで飲んでよいというチケットがあったので、私はペルーの代表的なお酒のカクテル、ピスコサワーをとってみました。
これが、まずいの!
私の口に合わないだけかもしれませんが、とにかく飲めなかったので、そのままあきらめようと思ったら、添乗員さんがうまくホテルに話してくれて、メロンジュースを一杯、ただで飲ませてもらえました。うれしかった。
この日の夕食はビュッフェだったんだけど、日本を出て初めて美味しいお肉を発見。
脂のよくのった、骨つきの鶏肉を、何本も食べちゃいました。