5月28日、鈴本昼席

 
突然質問です。30分早いのと、200円安いのと、どちらがいいですか?
実は、上越新幹線の話なのです。
9時9分のに乗ると、10時51分に東京へ着いて、鈴本昼席までゆっくりできる代わりに、上野に止まりません。せめて大宮にでも止まってくれたら、東北新幹線かなにかに乗りかえられるのに、新潟から東京までノンストッ プなのです。
一本遅い9時16分のに乗ると、上野に止まる代わりに、11時22分着。
新潟を出るのは7分しか違わないのに、着くのが30分違うんです。
で、悩んで悩んで、200円高い方を選びました。
つまり、東京駅までいっちゃったの。
そして、山手線で御徒町へ戻ってきました。
松坂屋でケーキを買って、時間があるからバナナジュースを飲んで、まだ時間があったからちょこっと婦人服をみて、あほかと思うでしょうけれど、私としては、新幹線に30分よけい乗っているより楽しかったです。
松坂屋といえば、地下でケーキを買うのと、ファミレスで食事をする以外いったことがなかったのです。カジュアルという婦人服の売り場へいったのですが、値段は全然カジュアルじゃなくって(15000円とか3万円とか)じきに逃げてきました。

さて、鈴本昼席。
前座さんは桂ゆう生さん、文生門下かな?「たらちね」でした。
母は「かわいーい」 と言ってました。
柳家小太郎さん「まんじゅうこわい」
2月に新潟でお会いした時、ふぐ鍋について小太郎さんに質問したことがあったので、ふぐ鍋を演って欲しかったけれども、季節的にあまりに無理がありますよね。汗。
とし松さん独楽。
私の隣りに座ったおばさんが独楽の紐を持たされ、(独楽が)重かったと言っていました。私も持ってみたかったなあ。
二つ目昇新 林家ぼたんさん「なりひら」
初めて聞く噺で、演目に自信がありません。 途中まで厩火事と思ったんだけれど違ってて、ありわらのなりひらの句が出てくる噺。演目は「なりひら」でいいですか?
ところで、分からない所があったんですが「おまえ、なりひらって知ってるか?」「ああほんじょのなりひらですね」
ほんじょのなりひらって、地名ですか? なんだろう?
三太楼さん「宗論」
死ぬもど笑ったあ。あの息子の賛美歌、最高でした。
紫文さん、納豆屋・とんがらし屋・ひきゃく・そば屋・葬儀や・隠れキリシタンとメモが残ってます。たまに長谷川へいぞう以外のをやりますと言うから期待したら、遠山のきんさんで、あとは同じでした。ガク。
扇橋さん「やじろう」
扇遊さん「てんぐさばき」
聞きあきた噺で、少しがっかり。でも扇遊さんでこの噺を聞くのは初めてでした。毎回お会いする度に、ねたが変わる扇遊さんはすごい。
林家正楽さん紙切り。覚えているのは「あやめにちょうちょ」「愛地球博」「柳家紫文さん」です。「ふうたくんをお願いします」と叫ぶ若い女の子がいて、私も負けず に「愛地球博」と叫んじゃったのですが、私のを採用してくれた後、なぜかその女の子は黙ってしまったんです。なんでだろう? 後からまた叫べばいいのに。
柳家紫文さんは、三味線を持った紫文さんの横に...すっ転んでいる納豆屋が切られていまし た(^_^)。
愛、地球博はなにを切ってくれるのかなあ、マンモスかなあと思ったら、もりぞうとキッコロでした。うまいこと、二人くっついています。相当困っていたようなのに、ちゃんと構図が頭におありだったのですね。さすが。
中とりの馬風さんはパスして(実はトイレにいきたかった)ロビーに出ました。でも、 もれ聞えてきた馬風さんの話は「さん平のかかあが」とかそういう言葉だったので、 いつもの漫談だったのではと思います。

ところでロビーで、落語会の広告を読んでもらっている時、母が「しょうたさんの会がある」と言うので、なんで芸協の人の会の広告があるんだあと思ったら、近くにいた若い女の子が、それは「おーい小太どん」という、小太郎さんの会だと教えてくれました。
やっぱりロビーにいる時、挨拶して噺家さんが通っていきました。でも、高座を下りるとだれだか全然分かりません。あれはだれ? とさっきの女の子に尋いたら、市馬さんでした。うーん、挨拶くらいしたかったかも。

中入りになったので席へ戻りました。
今のうちにと携帯でメールを書いていたら、 女の人から声をかけられました。
「昨年一緒に旅行したものです」
旅行? グルジアの時? と思っても、お名前を伺うとそうではありません。
あのコーカサスの旅の時は、13日間も一緒にいたので、同じツアーの人の名を全員憶えているんです。インドは人数が少ないから全員憶えてるし、いつご一緒したのかと思ったら、上海でした。上海へは新潟空港から行ったから、新潟の方ね? 今日はどうして東京へ? と、しばらく話し込んでしまいました。長岡の人だから、あの時新潟発の旅行にいったんだけれど、今日は親戚の法事でこちらへ来た。法事は夜だから、昼は夫がオペラ、私は落語にきたのだという。さっき私が切り紙をもらうのに立ち上がったので、居るのが分かったそうです。懐しくって、いろんな話をしました。

後半最初はアサダ二世さんマジック。
市馬さん「牛ほめ」
この噺にはお歌は入れられませんよね。お歌が聞けなくてがっ かり。
ひろし順子漫才。
「ひろしです」とやってて笑った以外は、聞き慣れたいつものねた。
そして三語楼さんは「ちりとてちん」でした。
粉末のちりとてちんの名前は「ちりとて三味線」でした。
結局、三太楼さんとぼたんさんが一番おもしろかった昼席でした。ミルク。