沖縄旅行、2日目の巻

 
朝はなにを食べたか、あまり憶えてないけれど、バイキングだったのと、こんにゃくのいためものみたいなものが美味しかった。
それと、はっきり憶えているのが食堂の込み方でした!
座る所がもうないので、隣りの喫茶店、そう、昨夜スマイルさんとゆんたく(沖縄の言葉で、おしゃべりのことなんですって)した喫茶店に、朝食のお盆を持っていって食べました。
喫茶店は8時からで、朝食は7時だったから。
だから、運んでくれるうちの母は大変だったけれど、私としてはわりあい静かに食べられました。

8時50分出発、那覇空港へ向かいます。
今日からいよいよ私の目的地です。うっふん。
石垣行きの飛行機を待つ間、空港でブルーシールのアイスクリームを発見。
昨夜のスマイルさんとの会話に出てきた、私の知らない銘柄のアイスクリームだったので、早速挑戦しました。
味はものすごくいろいろあったけれど、シークワーサーって知らなかったので、それにしてみました。そうしたらかなり酸っぱくて、あっさりダウン。ほとんどを母が食べました。

那覇から石垣は、飛行機で1時間です。
着いた第一印象は、暑くもない寒くもない、晴れても降ってもいない、漫才の「ちゃらんぽらん」風に言えば「中ー途半端やなあ」という感じでした。
新潟県の佐渡ケ島の人口は、だいぶ前に聞いたところによれば7万人。石垣市は46000人。だけど悪いけど、石垣の方がずっと都会です。郵便局は夜8時まで開いてるし、公設市場は夜9時までだそうです。私の家の近くにだって、そんな郵便局も市場もありません。那覇の時よりも心なしか年配の、井上さんというガイドが私たちを待っていました。

石垣で最初にいった所は、石垣ショッピングプラザ。
ここで、私のツアーが後に植樹する木を積みこむ間、私たちはお土産をみて過ごしました。
「買いたいものがあったら、早目に言って下さいねえ」と添乗員が言うので、私は「八重山そばが買いたい」と言ったところ、お昼が八重山そばだというので、買わないで待つことにしました。
実はbeginの島袋さんが、こんなことを言っていたんです。
「東京に住んで、ほとんど東京に慣れたけれど、八重山そばだけはどうーしても食べたくなって、時々東京の、八重山そばの店にいく」
その言葉が忘れられなくて、新潟で沖縄物産店がある度、八重山そばを探したのですが、沖縄そばやそうきそばはあっても、八重山のだけはなかったんです。

次はみね屋工房。布の工場です。
五つと四つの模様で「いつの世もむつまじく」という意味があるんだとか。
ここで説明をしてくれた女性が、新潟出身というので、みんなで「新潟のどこですか?!」と尋いたら、私としてはほとんどなじみのない町でした。
木綿のブラウス、1枚くらい欲しいなと思ったら、すさまじい値段だったのでなにも買いませんでした。

さて、すっごく楽しみに、お昼の会場である石垣民族園にいったのですが。
うーむ、買って帰らなくていいわ(汗)
ごはんがあっておかずも他にあって、おつゆ代わりに八重山そばが付いたんですけど、ラーメンともうどんとも違う味の、太ーい麺と、鰹のようなにおいのするお汁。
でも違うにおいもしたし、だしはよく分かりません。
そして、その具は、なぜか細く切ったさつまあげなんです。
食べられるけれど、とっても不思議な料理でした。

ところで沖縄の人の発音を聞いていると、そばじゃなくって「すば」と聞えますね。私の聞き違いかな?
おそば以外のおかずは、かぼちゃと豚の角煮の煮たものが美味しかったです。
これ以後何度も、豚の角煮が食事に出たけれど、みんな美味しかった。
ジーマミ豆腐という、ピーナツ味のお豆腐も、これまた食べられるけれど、美味しいとは思いませんでした。

さてお昼を終わって、コーヒーが飲みたいなと自販機を探したら、120円でした。良心的な値段です。それを飲みながら民族園を見学し、あんまりみる所もないので、座ってまたメールを書き。
売店で豚のあぶらみそを買った時に気づきました。
「三線無料体験コーナーあり」
そ、そういうものをなんでもっと早く教えてくれなかったのー。
私が沖縄へきた目的の一つが、三線を教えてもらうっていうことだったんです。
新潟にも教室があることはそりゃしらべたけれども、毎月お金を払って習いにいく勇気はまだない。ちょこっと、だれかに教わりたかったんです。
2時10分出発で、もう1時55分くらいだったけれど、お昼の休憩は実は1時間近くあったんだけど、無駄な時間をこれ以上過ごさないよう、ダッシュでその三線コーナーへいきました。

お座敷に上がって、おじさんから三線を持たせてもらいました。
持ち方もなんにも教えてくれなくて、ただ弾いてごらんと言うので、適当に弾いてみました。
私が弾き始めてようやく、どれみふぁそらしどと、「チューリップ」と「古里」を教えてくれました。同じ理屈で、あさとやゆんたを私が弾こうとしたら「ああ、それが弾きたいの?」と、教えてくれました。何度か繰り返して、おじさんみたいに装飾音みたいなのは出せないけれど、メロディーだけは弾けるようになったところで時間ぎれ。
バスに乗る前に、大好きな(汗)お手洗いにもいっておきたかったので、名残り惜しかったけれど三線とさよならをして、バスに乗りました。

午後の最初は、私も母も何の興味もなかったんだけど、うちのツアーに付いていたからしょうがなくやった、植樹。名蔵湾という所で、引き潮の時を待って、マングローブの苗木を植えます。
苗ってどんなものだろうと思っていたら、持ってみたら枝ですね。
その植樹をする前に、マングローブ博士といわれている人が、長々とマングローブの説明。
マングローブという種類の木は実はないのだ、海水につかりながら育つ木をマングローブというのだ、これは実はなになに、これはなに、という話は耳新しかったけれども、とにかく寒かった。長かった。みんな早く木を植えたいので、説明が終わるやいなや、穴に投げこむようにして植えて、バスに戻ってきました。
40年後、大きな大きな木に育つそうです。
みなさん見にきて下さいねと言われても、私はどうしているかしらんねえ?

次は川平(かびら)湾で、ツアーには含まれていないけれど、グラスボートに乗りませんかとのこと。ボートは好きだし、30分ここで待ってても退屈なので、1000円払って乗ることにしました。
グラスボートって、船の底が全部ガラスなのかな、靴をはいた足で踏んでもいいのかなあと思ったら、ガラスなのはほんの一部。私たちが歩く所も座る所も、床は木でした。残念。
「珊瑚も見えないし、あんたは退屈じゃないの?」と母は言いましたが、全然。退屈どころか、船頭さんのおもしろい説明を携帯で録音して、同じ携帯を持っている友達にメールして遊んでいました。

次は米原やし園。
やし園そのものには、みんなは行ったけど私はいかず、さとうきびジュースというのを初めて飲みました。竹の棒みたいに、太くて堅そうなさとうきび、それを機械に入れると、だだだっともざざざっともいえない音がして、200円分の(笑)ジュースが出てくるんです。甘い、でもちょっと臭味のあるような味でした。

次はばんな展望台。
ここは明日いくはずだったけれど、とにかくうちのツアーは42人もいて、めちゃくちゃ集まりが悪く、明日どうなるか分かんないと思ったのかどうなのか、今日いくことになりました。
これまた私は展望台には上りませんでした。

黒真珠センターにいき、トイレに入ったら、びっくりするくらい狭かった。
「私は真珠を売りたいの。トイレだけ使わないでちょうだい」というようなメッセージを感じました(笑)

こうして6時過ぎにホテルに着きました。
石垣の民芸品で、八分目まで入れたらちゃんと入るけれども、いっぱいに入れたら水がこぼれる、そういうお茶碗はないですかと尋いたら「教訓茶碗ですか?」とホテルの人。そうか、そういう名前なのかと、売店でさわらせてもらいました。
八分目より一滴でも多く入れたら、全部こぼれてしまうそうです。
人間、よくをかいてはいけないという意味。
私は絶対間違えて、多く入れてこぼしてしまいそうなので、さわらせてもらっただけで買いませんでした。

7時から夕食、テンプラとか刺身とか煮物、茶碗蒸しと、ちょっとみは普通の和食だけれども、みみがーのテンプラがあったり、茶碗蒸しの中に麺のようなものが入っていたり、ぼつぼつこの辺から、食事が合わなくなってきました。
別料金ですが、飲み物はいかがですかとホテルの人が尋いてきたので、泡波はありますかと試しに尋いてみたら、なんと、あるではありませんか! もうほとんど飲めないとあきらめていたので、早速グラスで注文しました。

講談師の旭道南湖(きょくどう なんこ)さんが、前に一度だけインターネット放送でDJをやっていたんだけど、その時にこんな話をしてたんです。
「波照間島では一本600円なんだけど、石垣では12000円、沖縄本島では、何万するか分かんないお酒。波照間島でこれをみつけて、大阪の自宅へ送ろうと郵便局へいったら、郵便局の人が、え、あったんですか? どこに? と、仕事をほったらかして買いにいっちゃった」
そんな珍しいお酒ならば、飲めないかもしれないけれど、探すだけ探してみようと思っていたんで、本物かどうかはともかく、ホテルにあってラッキーでした。

水割で飲んだせいか、ウイスキーみたいな味のお酒でした。
でも、これいったい幾らなんだろう?と、かなり心配していたんですが、700円で、私にも買える値段で、とってもほっとしました。

部屋に戻ったらだいたい8時でした。
そうだ、たけしの番組「ほんとうはこわい家庭の医学」こっちでもみれるかな?
そう思って携帯の番組ガイドのページでしらべたら、沖縄県でもやっている様子。
フロントに電話して「琉球朝日放送は、ここのテレビは何チャンネルですか?」と尋いたところ。
「あのー、こちらでは琉球朝日放送は入らないんです」がく。しようがないので、NHKのニュースをみつつ、早目に寝ることにしました。
ニュースでは、那覇市の議院と南風原町の町会議院が談合で、とかなんとか言っていて、ああ新潟市とおんなじようなニュースがあるんだなと思いつつ、眠りについたのでした。