東京タワーにのぼっタワ

 
その歌を最初に聞いたのは、いつだったかしら?
確か数年前、ラジオ深夜便の演芸コーナーに、東京かわら版の木村万里さんがゲストに出たことがあったんです。その時、桂雀三郎さんの「ヨーデル食べほうだい」などなどに混じって、この歌がか
かっていました。
「東京タワーに上ったわ、上ったわ、上ったわ。売店でお土産買ったわ。東京タワーよかったわ」
なんだかその歌詞とメロディーが、頭から離れなくなっちゃって、翌日一日中歌っていたものでした。
今回、寄席にいこうとして私のきらいな噺家さんがいたので、いろんな東京での過ごし方を考えたのですが、どうもこの東京タワーにいくというのが、一番楽しそうだったので、いってみることにしました。

18日の朝は、10時に旅館をチェックアウトして、旅館の隣りにある食堂で、納豆定食500円なりを食べました。
なま卵は食べられないんで返しますと言ったら、じゃあ代わりにと、こんにゃくの煮たのを出してくれました。美味しかった。
それから山の手線で浜松町へいったんだけど、上野から浜松町は160円って分かってたはずなのに、どうしてか母が130円のボタンを押しちゃって、駅員さんに相談したら「向こうへいったら、清算してもらえっから」というその答えが、どう聞いても茨城アクセントだったので、ちょっと笑えた。
浜松町で不足分のお金を払って、東京タワーはもう見えるというのでそっちへ歩き出したら。これが遠い!見えるのにない。おおよそ15分か20分くらい歩いて、足が疲れているところへ出てくる上り坂。(^_^;)それを上りきって、ようやく東京タワーでした。
東京タワーの1階は水族館、2階はお土産物屋さんとか食堂、3階がろう人形館とのことで、私は実はお土産を買うのが楽しみで、あとはどうでもよかったんだけど、ここは歌のとおりに「上って」みることにしました。
ほんとは幾らかは知らないけれど、障害者手帳を出すと、二人で820円になります。
そしてエレベーターに乗って運ばれるのは、高さ150メートルの展望台です。
東京タワーは333メートルなので、あら半分までしか来れないのかと思いきや、250メートルの特別展望台へいくには、もう600円いるんだって。私は、やめときました(汗)
テラスのように外へ出られるのかと思っていたら、ガラス越しに景色をみるだけだったので、私はす
ぐにあきて、お土産物屋さんへレッツゴー。絵葉書を買いました。
そして下り専用のエレベーターで、2階に下りてくると、なんとこっちの方がお土産が安い。
まあ、そういうことはあるわねと自分を慰さめました。

ちょうど12時を過ぎたので、ぼつぼつここでお昼にしようと、中華のお店に入り、あんかけ焼きそば780円なりを食べました。
えびとかイカとか、そういう豪華なものは入ってなかったけど、美味しかった。
最後に1階の出口の方へいくと、さっきとは違うお土産屋さんを発見。
ここは水族館のそばの店なので、海のもの、いるかやペンギンのぬいぐるみがあるのでした。
そして今話題の、クマノミのぬいぐるみ、そして、話題でもなんでもないけどかわいかったので、蛸のぬいぐるみを買って外へ出ました。
この間、耳をだんぼにしていたけれど、どこにも「東京タワーの歌」はかかっていませんでした。
いい宣伝になると思うんだけどなあ。

帰りは浜松町駅までタクシーに乗っちゃったんだけど、運転手さんいわく、今は六本木ヒルズとかしおどめとか、たくさん名所ができたので、東京タワーは人気が無くなってるんだとか。どおりで、展望台へ上るエレベーターにもすぐ乗れたし、食堂でもすぐ座れたなあ。
でも私はきっと、あの歌の二番に出てくる「京都タワー」にもいつかいきそうな気がするのでした。ミルク。