東京さえずり会にいきました

　
ミルクです。一日の日、日帰りで上京してきました。
だって上方落語をまとめて聞けるチャンスだもん。
まとめて聞き過ぎてやっぱり 疲れたけれど、さえずり会っていうのは、米朝一門のまだ小鳥、 さえずっている人たちの落語会です。
米朝さんや春団治さんも、昔は「さえずり会」でさえずっていたのですが、今はもう大きな鳥（笑）

7/1お江戸日本橋亭にて、１２時から昼の部

桂小五郎さん「兵庫船」
小五郎さんは初めましてだけど、前「枝雀寄席」があった頃、友達に毎月録音してもらって聞いていたので、あの懐かしいおおぎりを思い出していました。でも残念、フカが出てくる所までいかなかった。

桂歌々志さん「阿弥陀池」
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/6684/amidaike.html
歌々志さんをとにかく全く知らなかったし、かといって電話をかけたことのある人なので興味があって、この人がどんな枕を話すのかちょっとホームページで事前調査。
ホームページにあった「最近増えた扶養家族」のことは寄席で言ってましたが、もう一つホームページにあった「いつもの双子ねた」というのは、寄席では分かりませんでした。

桂あさ吉さん「おごろもち盗人」
本人も言うとおり、師匠の吉朝さんの芸をまるで盗んでいない、そこが私にはとっても気にいりました。変にとらないで欲しいんだけど、私は吉朝さんの奇麗ーな落語より、あさ吉くんのハチャメチャ落語が好き、というだけなの。

桂都んぼさん「あくびの稽古」
一昨年テレビで聞いた時は、こんな声だったかしら？
最近はこうなんですか？　とにかくすごいかすれ声で、辛そうに聞えてしまった。それでも江戸落語とまるきり違うあくびの稽古の雰囲気、笑いが止まりませんでした。

桂雀喜さん「天王寺詣り」
私の好きな落語の一つです。

ここで中入り。

桂出丸さん、出丸噺。
ようするに色物の代わりの雑談。ところがこの雑談がめちゃおもしろい。２月の時もそうだったんだけど、出丸さんの枕はすごくいいですね。

桂米吉さん「遊山舟」

桂宗助さん「次のご用日」

桂吉弥さん「河豚鍋」

この三席は書くことがないだけ。
やっぱり笑ってました。

桂暖朝さん「宿屋仇」
ものすごくおもしろかったのに、最初に「眠いな、疲れたな」思ったのはこの時でした。
おもしろかったのになあ。

ここで昼の部が終わり、なにかお弁当を買いにいきたかったけれど、もうすぐ夜の部の始まる時間。
ドトールコーヒーに行ってチキンサンドを連れ帰るのがせいいっぱいでした。
でも美味しかった。

４時から夜の部、桂吉弥さん「いらち俥」
今日ならではの枕、爆笑でした。
落語家さんがどういう人なのかなっていう枕ももちろんいいけど、こういう「今だけ」の枕もいいなあ。

桂雀喜さん「初天神」
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/6684/hatsutenjin.html

桂米吉さん「七段目」
最近お芝居に出ていた関係で、若い女のこに大人気、という記事をやっぱりHPで読み、花緑さんの時みたいにたいきょしてギャルがやってくるのかと思ったら、そういう雰囲気ではなく、落ち着いて聞けました。

歌々志さん「書割盗人」
歌々志さんは今日は盗人シリーズ。江戸落語の「だくだく」と筋は同じなんだけど、言い回しが全然違っていておもしろかったです。

宗助さん「替わり目」
わざとかどうか、かんとだきと言ってからおでんと言い直してました。
言い直さなくても分かったけど、両方言ってくれるのはやっぱり東日本の人間にはありがたかったです。

中入りの後、雀喜さんと暖朝さんの漫才。
夜の「色物」です。
でもごめん、はっきり書きます。昼の出丸噺のコールド勝。勝ち負けではもちろんないんだけど。（汗）
疲れをとってくれそうな、あさ吉くんの軽ーい 「つる」
小五郎さんのすごく笑える「くやみ」
と続いて、都んぼさんの「相撲場風景」
そして最後は出丸さんの「たちぎれ線香」

終わったのは７時半過ぎでした。
受けつけも準備も後かたずけも今回は総て噺家さんなんだけど、とにかく宗助さんと出丸さん以外みんな初めましてだし、声で分かるのは都んぼさんだけだし、だれがだれやらさっぱり。
そのだれか分からない人の一人に、「これ宗助さんから」と渡されたのは、先月の飲み会での写真でした。
先月の会の主宰者さんが、私と宗助さんとうちの母を撮ってくれたのです。
その写真をもらってしまうと、もう用がない。
ないけど宗助さんに会いたいなあ、私の背中を見て欲しいなあ。
それで思いきって、そのだれだか分かんない噺家さんに宗助さんを呼べますかと聞いたら、呼んできてくれました。
ちょっとこれ見て、と私の背中を見てもらい、驚いてもらってから帰ってきました。
ずっと前にもらった、宗助さんのＴシャツを着ていたのでした。
自分のあげたものを人が使っているっていうのはうれしいものだ。私もそれをやりたかったのです。
宗助さんがうれしかったかどうかは、分かりませんが？
そして玄関で、びっくりするような人と再会。
したぎさんっていう、元PCVANのメンバー、とってもおもしろい話を聞かせてくれた男の人と再会しました。
私とおんなじ会にいっても、私と感想がまるで違うしたぎさんのお話、
笑う方のおもしろさじゃなくて、インタレスティングなのだ。

落語のＭＬの人たちとさよならをして総武線と新幹線で帰ってきました。
いきは銀座線にしてみたけど、総武線の方がはるかに簡単でした。
来年また来れたら、往復ＪＲにしよう。
新幹線で食べたアイスクリームもものすごく美味しく、新潟のハーゲンダッツで同じのを買ったのに、どうも新幹線の方がずっと美味しかった気がする。
ミルク。