Metamorphosis 2008 / 2013 Special Edition

イギリスの現役プログレバンド、マジェンタの4th。
プログレファンの間では評価が高かったものの、どう見てもジャケットがヘビメタなので聴きそびれていた。
しかしヴォーカルのクリスティーナ・ブーシュ嬢が、カーモラの「She」で主役のアグネイスカ・スウィタ嬢と互角に渡り合っていたのに感動して、ついに購入。
ルネッサンスのアニー・ハスラムとのコラボ作品もあるというクリスティーナ嬢、本作は「She」ほどハイテンションではないが、そのクールで、なおかつカワイイ歌声が、タンジェントやハピーザマンを彷彿とさせるテクニカルな演奏に妙にマッチしていて違和感がない。
う〜ん、なんという聴きやすいプログレだろう。
ピンクフロイドやアトールのような70年代テイストと、ドリームシアターやサーカス・マキシマスのようなハードプログレのエッセンスが見事に調和している。
随所にハイセンスなメロディがあり、20分以上の大作2曲を含む全4曲が、退屈するどころか、あっという間に終わってしまう。
速すぎず、派手すぎず、シンフォニックすぎず、ポップすぎず、全てにおいて丁度いい。
ギターがスティーヴ・ハウに似ている(笑)。
これは過去の作品も聴いてみたいなあ。