2002年 Peter Hammill 来日公演

2002.3.16~17

 今年もハミルレポートをお届けできることを心から嬉しく思う。
 昨年は2日目のお昼にTLGで昼食会が催されたが、今年は2日目の昼の部の公演が追加されたため、恒例のファンの集いは15日(金)の夜、メディアージュ4F「La Boheme」内のバーを借り切って行なわれた。
 飲み放題と聞いていたので、おいらは新橋の吉野家で牛丼をかき込んでから現地へ。

 お店に行列の一番うしろから入っていこうとして、ふとうしろを振り向いたら外人が3人、まんなかにピーター・ハミル! 思わずお互いにおじぎをしたよ!(笑)

 Q&A セッションでは、ハミルのスタジオ盤とライブ盤のあまりの違いについて、ハミルが「お客さんがたとえ1人でも、ステージではそのお客さんのためにプレイをするが、スタジオでは誰のためでもなく、忠実に音を記録することしか考えていない」と説明。これはすごく納得できた。
 また彼は、「こういう曲を作ろう」というプランがあって作曲に臨むわけではなく、結果についてはほとんど予測不可能なまま製作に入り、またそのようにしてできあがった曲に対して、あとから手直しをすることもないという。したがってそのプロセスは「マジック」であると語った。なるほど「キュータン」の製作に一脈通じるものがある(一緒にするなよ・・・(-_-;))。
 VDGGの再結成はあるかという質問には、今でもデヴィッド・ジャクソンの結婚記念日など、内輪の集まりではセッションをしているという裏話を披露。ただし(ジェスチャーを交えながら)黒い長髪を手でかきあげるアクションができなくなった今、正しくVDGGを再現することは不可能だと場内の笑いを誘った。

 このパーティーでハミルは、今回の東京での3ステージは全て異なる曲で構成すると発表。全部のチケットを持っている人は大喜びだが、1~2回しか見られない人にとってはお目当ての曲を聴き逃すおそれもあり、追加公演のチケットを買わなかったおいらも複雑な心境だった。
 また、アンコールは1回しかやらないと前もって宣言(笑)。よほど去年のアンコール地獄はつらかったのだろう。

 

 
3公演のセットリスト

 おいらとルミチンは、追加公演が行なわれた日曜の昼はちょうど用事があったのでパスして、土曜と日曜(夜の部)の2回。
 (ちょうどルミチンの好きなShellとTouch and Goを聴き逃すことになってしまった(-_-;)。)

 初日は正直言って「ハミルも去年よりひとつ年をとったなー」という感じだったが、2日目は元気いっぱいだったのでホッとした。やはり3公演ということで、余力を残していたのだろうか。
 2日とも最前列で観ることができたので大感激。SignとTraintimeがよかった~。

 ファンの集いで撮影した上の写真を3枚プリントアウトして持ってきていたので、宮崎さんにたのんでハミルに渡してもらおうかと考えていたのだが、会場へ行く途中のショッピング街で、なんとハミル本人に遭遇! ルミチンが呼び止めて、握手をしてもらったのが精一杯。あとで考えたら、そのとき写真を渡せばよかったのだ~。
 しかしアンコール終了後、楽屋へ去ろうとするハミルに直接手渡すことに成功した。
 ちなみに手渡した封筒の中には写真のほかに、「おひねり」として、いまや関東に1人しかいない手刷りポチ袋職人が作ったポチ袋に入れた2000円札と、ルミチンからのプレゼントである別府の絵はがきも入れておいた(笑)。

 ところで2年連続でハミル公演の会場となったTLGが、メディアージュの一部リニューアルに伴い、4月で閉店になったらしい。
 再開はあるのか? 来年のハミル公演はどうなる?