macOS 13 Ventura にダウングレード

24/04/23


■ Sonoma 半年で退陣

macOS Somoma の 14.4 というのはどうやら曲者で、アップデート後にいろいろな不具合が報告されている。
14.4.1 が最新バージョンなのだが、うちでも「Kindle のスクショを自動化」ができなくなった。保存されたスクショがいずれも背景の壁紙しか撮れていないのだ。
手動で1枚ずつスクショを撮ることは可能なので、TVer がスクショも収録もできないのとは違い、スクリプトの達人ならなんとか直せるレベルの問題なのかもしれないが、真相は不明である。

結局、macOS 13 Ventura へのダウングレードを選択した。
Somoma の新機能はおいら的には必要ないものがほとんどだし、OS やアプリのアップデートで Apple シリコンへの対応が進めば進むほど Core i7 ユーザには疎外感が増すばかりだし(笑)、OnyX が 4.5.5 から日本語ローカライズできなくなったときにはついに先進国から除外されたような気がするなど、Somoma にはあまりいい印象がない。

もともと去年まで macOS 10.14 Mojave がメイン環境だったわけだし、Mac mini 2018 を使っている時点で最新の macOS にこだわるのもナンセンスである。早ければ今年の秋に発表される macOS 15 から非対応機種になってしまう可能性もゼロではなく、そうなったとき M2 搭載の Mac mini に乗り換えたい気持ちを完全に抑えられる自信はおいらにはない(笑)。今後 M2 より低価格な M3 Mac mini だって出ないとも限らないし!
そんなわけでおいらはお花の壁紙の Ventura を Mac mini 2018 の最後の OS として選んだのである。

macOS のダウングレードは戻したいバージョンのインストール USB と最新の TimeMachine バックアップがあればそう難しい作業ではない。
オプション起動(あとで解説)でインストール USB から起動し(写真下)、ディスクユーティリティで Somoma を消去して、空になった内蔵SSDに Ventura をインストール。

Ventura は最新OSではなくなっているものの、今年3月に重要なバグ修正とセキュリティアップデートを含む 13.6.6 が出たばかり。これも自動的にインストールされる。
インストールが完了したら TimeMachine からアプリやデータを復元。
OnyX のような Somoma 専用アプリも含まれているが、あとで Ventura 用のものと入れ替えればよい。

半年ぶりに Ventura 復活。

macOS には「macOS 復旧」というものがあるので、インストール USB は絶対に必要というわけではない。
しかし macOS 復旧だと OS をウェブからダウンロードするのでめちゃくちゃ時間がかかるのである。

オプション起動とは、起動ディスクを変更したいとき、電源を入れた直後に opthion キーを長押しし、画面にアップルマークが出たら指を放してやると起動可能なボリュームが一覧表示され、そこから起動させたいシステムを選ぶという起動方法である。
このとき、以前は macOS 復旧も一覧に含まれていたのだが、かなり前から表示されなくなっている。

macOS 復旧から起動したいときは、電源を入れた直後に command + R を長押しするという macOS 復旧専用の起動方法になっているので覚えておこう。

【MEMO】
オプション起動:電源を入れた直後に opthion キーを長押し
macOS 復旧から起動:電源を入れた直後に command + R を長押し

 
■ 危険? OneDrive

かつては Mac mini に Windows 7 や 10 の仮想ディスクを作って遊んだこともあったが、現在の Windows11 には同じマイクロソフトのクラウドアプリ「OneDrive」が強制的に組み込まれていて、ユーザのデータを勝手にクラウドに同期し、容量が 5GB を超えたら料金が発生するというとんでもない仕様になっているという噂を聞いた。
設定で同期しないようにすることは可能だが、デフォルトでオンになっているのならたしかに Windows 史上最悪の初期設定と言わざるをえないだろう。

Mac ユーザも 5GB まで無料なので使ったことがあるのだが、ディスク上の好きな場所を指定して「OneDrive フォルダ」を置きさえすれば、その中に入れたファイルがクラウドに同期できるのだった。
ところがこれも Sonoma 以降、OneDrive フォルダの本体の置き場所が「ユーザフォルダ>ライブラリ(不可視)」に固定され、ユーザが指定した場所にはそのエイリアスが置かれるように変更された。
ちなみに command + shift +「 .」(ピリオド)で可視・不可視を切り替えられる。

↓ command + shift +「 .」↑

これは OneDrive が macOS の監視下に置かれたとも言えるし、両者が一体化したとも言える。

普通に使う分には使い方に変わりはないのだが、今回のように OneDrive の扱い方がそれぞれ異なる Ventura と Sonoma にまたがる OS の入れ替え作業の際、ちょっと心配ではあった。
結局、OneDrive アプリの設定で同期を停止し、アプリをアンインストールし、クラウド上のファイルはブラウザからアクセスして全て削除した。OneDrive を二度と使わなくしたのである。
やはり macOS のシステムにまで入り込むアプリというのはあまりにもぶっそうではないか。
Windows11 ユーザのように、Mac ユーザもマイクロソフトに狙われているのかも?