macOS 10.15 Catalina Beta

19/07/02


macOS Catalina Beta が公開された! さっそくダウンロード。

写真上のようにアプリケーションフォルダの中にインストーラーができるが、外付けHDD にコピーしておけば何度でも使える。DiskMaker X の Catalina バージョンが出たら、ブート可能なインストールディスクを作ろう。

インストール先だが、High Sierra 以降、Mac のファイルシステムは APFS になっている。APFS ではひとつのコンテナの中に複数のボリュームを作ることができ、それぞれの容量は使った分だけ自動的に割り当てられるので、あらかじめパーティションサイズ的なものを決める必要はない。

ディスクユーティリティを開く。

起動SSD内の Mojave は「コンテナdisk2」というところに入っている。最後の数字は勝手にコロコロ変わるようなので、あまり気にしないこと。
Mojave を選択した状態で、ボリューム「+」をクリック。

「容量のオプション」はさわらなくてもいい。

Mojave と同じコンテナ内に、Catalina 用のボリュームができた。
Mojave のボリュームと Catalina のボリュームが同じコンテナ内に同居し、空き容量は両者で共有できるのだ。APFS 導入から2年、「コンテナって何やねん?」的な認識しかなかったのだが、こーいうことだったのかと今ごろになって実感!

外付けにコピーした Install macOS Catalina Beta.app を起動し、いつも通りにインストール。

今回の Beta 版では古いアプリがどれだけ動くかをチェックするのが最大の目的なので、アプリケーションだけ TimeMachine から移行し、作業完了。
ちなみに上の写真はドックを隠す設定にしてある。

ご覧のように、同じコンテナに Catalina、Catalina - Data、Mojave の各ボリュームが混在。
ひとつずつ開くと下のような具合。

Catalina - Data 的なボリュームは今までになかったものだが、ユーザフォルダや追加したアプリケーションが含まれるようだ。しかし Catalina で起動したときは Catalina - Data が単独でデスクトップ表示されることはなく、Finder で Catalina を開けば普通にアプリケーションフォルダもユーザフォルダも表示されるので、使い勝手は Mojave と全く変わらない。

システム環境設定のパネル。最下段の3つはいずれも Catalina 未対応のようで、削除される運命。
しかしロジクールの無線マウスは普通に動いている。
【7月3日追記】
サウンドキャプチャのUA-3FXのパネルも開けないが、サウンドのパネルを開くとちゃんと認識しており、外部スピーカーから音が出るように設定可能。

アプリの対応状況だが、Dreamweaver CS3 や DragThing など、32-bit アプリは当然アウト。

なぜか Firefox もダメだったが、これは Gatekeeper の機能が拡張されたことによるらしく、これについてはのちほど対処方法を述べたい。

もっとも計算外だったのは、Photoshop CS6 がフリーズしてしまうことだ。
起動中に下のような表示が出て、OK をクリックしたあと、Photoshop のウインドウは開くのだけれども、レインボーカーソルがぐるぐる回りっ放し状態。あとは強制終了させる以外にない。

Photoshop が使えないのはシャレにならないので、ここで方針を変更。
新規インストールした Catalina Beta に Mojave のアプリを移行したわけだが、Mojave をまるごと復元して、Catalina Beta を上書きインストールしてみたらどうだろうか。
ただし Mojave は書類フォルダだけで 80GB ぐらいあるので、いったん書類フォルダの中身を外付けHDD にコピーし、元の中身はゴミ箱に入れて消去しておく。

ディスクユーティリティで Catalina を削除して新しいボリュームを作り直し、そこに Mojave を新規インストールして、元の Mojave から全データを移行。
外付けにコピーした Install macOS Catalina Beta.app を起動し、Catalina を上書きインストール。

インストールが完了したら、ターミナルを開き、sudo spctl --master-disable を実行。
その結果・・・

「すべてのアプリケーションを許可」が選択できるようになった。これで Firefox も動く!
(動作確認後は sudo spctl --master-enable で元に戻しておく。)

さて、かんじんの Photoshop だが、やっぱりダメだった(-_-;)。
CS6 が時代遅れであることは承知しているが、Catalina 側にも Beta版ゆえの不具合がまだあるのかもしれないし、これから情報も増えてくると思うので、なんとかあきらめずにがんばりたい。

Beta版ゆえの不具合と言えば、アイコンがおかしい(-_-;)。
Mojave でカスタマイズしたアイコンは、Catalina 上では書類みたいなアイコンに置き換わってしまうのだ。

 

左が Mojave、右が Catalina (-_-;)。

Catalina から Mojave に戻ってくるときもこんな感じ。
今回の新OSはよほどシステム内部にさわってほしくないようだが、アイコンのカスタマイズさえできないとは、もはや Mac とは言えないような・・・。正式版ではなんとかしてほしいものだ。

あとは SnapNDrag Pro という本サイトでも大活躍のスクリーンキャプチャアプリが、ウインドウ単位でのキャプチャができなくなっていた。AppStore のアプリだし、Catalina 正式版までにはアップデートで対応していただきたい。
「コマンド+シフト+5」でもウインドウの撮影はできるのだが、勝手にウインドウの影を付けた画像が保存されてしまう、しかも .png形式で。

これをいちいち Photoshop でトリミングして影をはずし、.jpeg で別名保存するというのはあまりにも空しい作業だ。
調べてみたら、ターミナルで「影を付けず」「.jpeg で保存する」設定にも変更できるらしい。

http://inforati.jp/apple/mac-tips-techniques/system-hints/how-to-disable-shadow-effect-of-macos-screen-capture.html
http://inforati.jp/apple/mac-tips-techniques/system-hints/how-to-change-macos-screen-capture-file-type.html

ターミナルを使わずに Mac の内部をいじれることで有名な Onyx ならそんな設定もあるのではないかと探してみたら、やっぱりあった!

スクリーンキャプチャの形式を JPEG にして、「ウインドウの影もキャプチャ」のチェックを外せばよい。ただしこれは Mojave での話。Onyx の Catalina 版は、まだない。

おいらがよく使うアプリの Catalina 対応状況:

ちなみに、Dreamweaver と Photoshop の2本を最新版にするのにかかる料金(月額)は、実はアドビ製品使い放題のコンプリートプランとほとんど変わらず、スマホの料金ぐらいかかってしまうので、やはりありえない選択と言えよう・・・。
Photoshop の代替アプリはいろいろあると思うが、問題は Dreamweaver だ。
結局、しばらくはMojave 環境を使い続けることになりそうだな〜。

【7月6日追記】

macOS Catalina 10.15 beta 3 (19A501i )をインストール。

アイコンが正常に表示されるようになった。

SnapNDrag Pro でウィンドウ単位のスクリーンショットが撮れるようになった(写真上)。
アプリではなく、Catalina 側の問題だったようで。