複数の DVD を1枚のブルーレイに焼く

 14/05/22 


やりたいことはタイトルの通りだが、市販の DVD やレンタル DVD のコピーは違法なのでご注意。
さて、Windows なら DVD の VIDEO_TS を BDMV に変換するソフトもあるらしいのだが、 Mac上の Windows 7 の仮想マシンで行なうにはいささかヘビーな作業だ。
ちょっと時間はかかるが、Toast 11 で VIDEO_TS をデジタルビデオ(DV)形式に変換し、これを何本かまとめてディスクイメージを作り、ブルーレイにコピーすればいいのではないか。

さっそくやってみた。
まず、ブルーレイドライブ (BD-U6XL)は別売りの AC アダプタで Mac に接続する。
作業が長時間に及ぶ場合、Mac mini のバスパワーだと電力供給が不安定になる恐れがあるからだ。
http://www.iodata.jp/product/hdd/option/usb-acadp5/

Toast 11 には HD/BD プラグインを追加しておく。
これがないと、ブルーレイプレーヤで再生できるブルーレイを焼くことはできない。
http://roxio.e-frontier.co.jp/jpn/products/toast/plugin/overview.html

失敗した場合にそなえ、メディアは書き換え可能な BD-RE DL を用意。

今回、データの保存には 外付けHDD を用いるが、100GB ぐらいの空きを確保しておくこと。
もし内蔵HDD にそれぐらい余裕があれば、内蔵だけで作業した方が所要時間は短くてすむ。

ここまで準備ができたら、Toast 11 を起動。


プロジェクトカテゴリで「変換」を選択。
フォーマットは「VIDEO_TS フォルダ」を選択。
ブルーレイドライブに暗号化されていない DVD をセット。ファインダーで開き、VIDEO_TS フォルダをメインウィンドウにドラッグアンドドロップ(暗号化されている DVD はここではじかれる)。
右下の変換ボタンをクリック。

上のように設定して(保存先は任意)、変換ボタンをクリック。

テスト的に、2枚の DVD を1枚のブルーレイに焼いてみよう。
それでうまくいけば10枚でも大丈夫なはずだ。

プロジェクトカテゴリで「ビデオ」、フォーマットは「高解像度 DVD-Video」を選択。
HDD から DV ファイル2本をドラッグアンドドロップで追加。
オプションは、とりあえず上のように設定してみた。
いきなりブルーレイに焼くことも可能だが、まずは保存先を「イメージファイル」にして、ディスクイメージ(.toast)を作成しよう。それを Mac Blu-ray Player でプレビューし、問題がなければブルーレイにコピーすればよい。
右下の「保存」ボタンをクリック。

ディスクイメージの保存先(任意)を設定し、フォーマットを「BD DL」に。
保存をクリック。

ディスクイメージができた!
これをプレビューするためには「右クリック>このアプリケーションで開く」で、Toast 11 で開く。

「マウント」をクリック。

通常、ディスクイメージをダブルクリックすると白いハードディスクのアイコンが表示されるが、
Toast 11 でマウントするとご覧のように DVD のアイコンが表示され、Mac Blu-ray Player でプレビュー可能になる。

最初に上のような目次が出て「その他のタイトル」から DVDの1本目と2本目を選ぶことができる。
再生してみたが、ほとんど問題ない。

それでは、ブルーレイに焼いてみよう。

プロジェクトカテゴリで「コピー」、フォーマットは「イメージファイル」を選択。
メインウィンドウにディスクイメージをドラッグアンドドロップ。
ブルーレイドライブに BD-RE DL をセットし、保存先をブルーレイドライブにして「コピー」をクリック。

上の写真では DVD 2枚分のデータで 29.11GB になっている。
DVD の容量はおよそ 4GB だが、DV 形式に変換するとサイズが巨大になってしまうのだ。
しかし枚数が多くなれば自動的にサイズが圧縮されるので、10枚のDVDを1枚のブルーレイに焼くことも可能だろう。

結果。
Mac Blu-ray Player での再生は、プレビューのときと全く同じ。
ソニーのブルーレイレコーダー(BDZ-AT350S)では、目次が表示されず、いきなり1枚目のDVDの再生が始まり(そういう設定にしたからだけれども)、それが終わると2枚目の再生に突入し、それが終わるとまた1枚目に戻るというように、エンドレスで再生される(笑)。
リモコンの「メニュー」ボタンは反応しなかったが、「オプション」ボタンを押し、画面上で「トップメニュー」を選択すると下のようにメニューが表示された。やれやれ。

画質は DVD レベルだが、動きが速いと画像が波打ってしまう。
それさえガマンすれば、複数の DVD を1枚のブルーレイに焼き、民生用プレーヤーでも再生できることがわかった。
Mac がもっとハイスペックで、せめて USB3.0 が使えるマシンなら作業時間もかなり短縮されるだろう。

いま、改めて11枚の DVD を1枚のブルーレイにまとめ中(笑)。