ポータブルヘッドホンアンプ

ポータブルヘッドホンアンプ iBasso D2+ Hj Boa
iBook G3/800と格闘

 10/11/21 


ポータブルヘッドホンアンプ iBasso D2+ Hj Boa

まだ一般的ではないが、音にこだわる携帯オーディオユーザの間で徐々にブームの兆しが見えるポータブルヘッドホンアンプ。
3,000円ぐらいの超小型の製品もあるが、ネットで調べて、どうせなら現時点で決定版と言えそうなモノをヨドバシカメラで買ってきた。

iBasso D2+ Hj Boa 18,800円
iPodオーディオケーブル AT-IACS3 2,480円

iBasso(アイバッソ)は中国のオーディオメーカーだったりする。
D2+ Hj Boaは、同時発売された T3 Hj よりも若干かさばり、値段も5,000円ぐらい高いが、USB DAC機能付きで、実際に聴き比べたわけではないが音もはるかにいいらしい。
バッテリ内蔵で、パソコンにUSBで接続して給電する。

フロントパネル。
左からゲイン切り替えスイッチ、ヘッドホン出力、AUX IN/OUT、電源スイッチを兼ねたボリューム。

背面。
USB端子、充電用スイッチ。

iPodクラシックよりも一回り小さいが、厚みが21mmほどある。
製品にはiPodのヘッドホン端子に接続するケーブルが付属しているが、写真のようにDockに接続できるケーブル(AT-IACS3)を使った方が、可変抵抗を経ずに原音を忠実に再現できるらしい。

いや~、DJ1 PROという豪快なヘッドホンを使い始めた3年前に勝るとも劣らぬ衝撃。
iPodの非力な内蔵アンプではDJ1 PROを十分に鳴らし切れていないはずだと思ってはいたが、これほど違うとは!
iPod側のボリュームは無効になり、アンプでボリューム調整するわけだが、半分まで上げれば十分。
音量に余裕があるだけでも聴こえ方が安定する上、音の情報量や解像度も格段にアップし、すごく立体的に聴こえるようになった。
ロックの重低音やクラシックの高域の鳴りっぷりもさることながら、一番ビックリしたのは落語(笑)。
落語なんて音質はどうでもよさそうなものだと思っていたからこそ、「いい音で聴く落語」のすばらしさに感動した。ホントに米朝師匠がそこでしゃべっているかのようなリアリティなのである!

使っているiPodのタイプによっては本体よりも高い買い物になるが、電車の中でここまで本格的な音楽が聴ける時代になったのかとしみじみ感じられること間違いなし。
 

iBook G3/800と格闘

某マイミクさんが日記に、iBookを廃品回収業者に処分したいなどと罰当たりなことを書いていた。
旦那さんが職場からもらってきたiBook(12インチ)で、光学ドライブなし、システムCDなし、管理者パスワード不明というシロモノ。管理者パスワードがわからないと何もいじれないというのだ。なるほど。
おいらはMacのノートは持ってないし、G4/1GHzぐらいのスペックだったらOSX10.5が載せられるので買い取り交渉してたかもしれないが、G3/800だそうで、ちょっとキビシイ。
本人ももっと新しいMacを持っていて、故障したときの予備として使えるなら置いといてもいいのだが、どうすればいいかわからないという。

後日、うちの会社に「パソコン宅急便」で送ってもらい、自宅に持ち帰ってみた。
FireWireの外付けスーパードライブがあるし、10.3~10.4ならインストール可能だろう。
ところが、おいらが正規版で持っているOSXは10.2、10.5、10.6で、見事に10.3と10.4が抜けている(^^;)。
10.3はオークションでゲットしたアップグレード版で、10.3以下の古いシステムが存在しないディスクにはインストールできないし、10.4はインテルMac miniの付属DVDゆえ、他のマシンにはインストールできない。

それでもなんとかなると思ったのは、Macには他のMacや外付けHDに、システム、アプリ、データなど全てを復元(丸ごとコピー)できるというワザがあるからだ。
うちのMac miniは外付けHDを起動ドライブにしていて、内蔵HDが遊んでいるので、付属DVDで10.4を新規インストールし、iBookへの復元を試してみた。(思えば、これが大間違いだったのだが。)

iBookをMac miniにFireWire接続し、「T」を押しながら起動すると、Mac miniのモニタ上で外付けHDとして認識される。(これをターゲットディスクモードという。)
ディスクユーティリティでiBookを初期化し、Mac miniのシステムを復元。

ここまでは順調だったが、iBookを終了させ、普通に起動してみると、画面に英語がいっぱい出てきてそこから先に進まない(カーネルパニック現象)。アカンがな!
やはりインテルMac miniに付属するシステムは、インテル用に特化されているのだろうか?
こうなると、外付けスーパードライブを接続して、10.3のアップグレードCDで「初期化してインストール」すればよかったと悔やまれる。
どうせなら10.4を入れたいというスケベ心が災いし、もはや10.3に戻すこともできない・・・。

翌日、また会社に持っていく。
10.4をあきらめ、会社のPowerMacG3に入っているOSX10.3.9のシステムを復元してみる。
これでダメだったら、オークションで正規版のOSX10.3か10.4をゲットするしかない。

iBookをPMG3にFireWire接続し、「T」を押しながら起動。
PMG3とは言うものの、CPUはG4/733に交換済みで、イーサカードやUSB2.0/FireWireカードを増設した改造マシン。なにしろ13年前のマシンで、そうでもしなければ使い物にならないので・・・。
しかし増設したカードのFireWire端子は今まで使ったことがなく、またPMG3自身、まだT起動できなかった時代のマシンなので、はたしてiBookのT起動を受け付けてくれるかどうか。

ありがたいことに、PMG3のモニタ上にiBookのアイコンが表示された!
昨晩と同様、ディスクユーティリティでiBookを初期化し、PMG3の内蔵HDを復元。(このときディスク名を「Tiger」から「iBook」に変更。)


↓ 拡大

復元完了後、iBookを普通に起動してみると、「?」マークのフォルダが点滅(-_-;)。

カーネルパニックよりはマシだが、復元したシステムが起動システムとして認識されない・・・。

家から持って来た外付けスーパードライブ(写真)をiBookに接続し、「C」起動で10.3アップグレードCDで起動させ、ディスクユーティリティでiBookを検証。
しかし異常はないと言う。
ちなみに、ここで10.3を上書きインストールしようとすると、「より新しいバージョンのMac OSXがインストールされています」と出てしまう。

たしかに復元したシステムは10.3の最終バージョンの10.3.9なので、アップグレードCDの方が古いには違いないが、同じ10.3ならセーフにしてくれないと、ソフトウェアアップデートでバージョンアップしたシステムが調子悪くなったとき、CDによる再インストールで元に戻すことができないのではないか? 疑問が残るところだ。

「システム環境設定>起動ディスク」を起動すると、一応、復元されたシステムも起動ディスクとして選択可能になっていた。
これを選択して再起動すると・・・

おー、起動した! オメデトウ!

PMG3のまるごとコピーゆえ、データは全て削除し、新規でマイミクさんのアカウントを作って、自動ログインできるように設定。
ホントはマイミクさん自身を管理者に設定したかったのだが、管理者のユーザフォルダが「oura」になっていて、この名前は新規インストールしない限り変更できないようなのだ。
お手数でも、管理者のパスワードが必要なところでは「oura」「****(暗証番号)」と入力していただこう。

まあ、Macのノートがさわれて、楽しい2日間ではあった(^_^)。