続・いまどきジャガー

 05/05/22 

また性懲りもなくMac話、しかも前回と同じ写真から。

iPodのアイコンの上にある2つのアイコンは、どちらもベージュG3内蔵のHDだ。「OS10.2.8」はメインで使っている30GBのHDで、PCIスロットにATAカードを挿して増設したもの。
以前はここに60GBのHDをつないでいたのだが、前にもお話ししたようにぶっ壊してしまったので、それまで安定して動いていた30GBのHDに戻した次第。
HDは当たりハズレがあり、おいらはよくハズレをつかまされるので、こーいう当たりのHDは大事に使わなければならないのかも。

「80GB」は、ベージュG3にもともと搭載されていた6GBのHDを外して付け替えたもの。同じHDのアイコンが並ぶのはかっこ悪いので、意味もなくポリタンクG4のアイコンにしてある。
OS9.2.2インストール済なので緊急時にはここから起動することもできるが、ほとんどデジカメ画像やiTunesの音楽データなどの倉庫として使っている。
こちらを高速のATAカードにつないでメインで使えればいいのだが、なぜか80GBとATAカードの相性が悪く、マシンが不安定になってしまうのだ。
そんなわけで、iTunes4.7本体は「OS10.2.8」にあるのだが、なにしろHDがiPod photoと同じ容量しかないので、音楽データを格納するiTunes Musicフォルダは「80GB」に作り、「OS10.2.8」にはそのエイリアスを置いてあるのだ。
これでCDから取り込んだ音楽データはちゃんと80GBの方に保存されるわけだが、それが読み取りが遅い最大の原因にもなっている。


ベージュG3の内部


ベージュG3内蔵の2台のHDのプロフィール

ページミルとPhotoshopとFlashを駆使してHPを作っているおいらの場合、作業スピードや、OS9のファインダー操作に慣れきっていることも含め、やはりOS9環境の方がやりやすい。だから、いまだに起動ディスクをOSXからOS9(あるいはその逆)に頻繁に切り替えながら使っている。しかし切り替えると言っても「OS10.2.8」という同じHDの中にあるOSXとOS9のシステムを切り替えているだけなのである。
「OS10.2.8」をOSX専用、「80GB」をOS9専用にした方が使いやすいように思われるかもしれないが、OS9で起動しなおすまでもない簡単な処理であればクラシック環境でも間に合うし、あるいはエクセルの場合、OS9用の「エクセル2001」とOSX用の「エクセルX」は、どちらで作った書類もどちらからでも開けるので、書類フォルダを共用することができる。
OSXとOS9がパーティションを切っていない同じHDに共存していることは、それなりに便利でもあるのだ。

ところで、「OS10.2.8」と「80GB」には、どちらにもMac最強のHD修復ソフト・ディスクウォーリアをインストールしてある。
ディスクウォーリアは起動ディスク自身を修復することはできないので、トラブル発生時にどちらからでも起動して修復できるようにしてあるわけだ。
(ちなみに壊れた60GBのHDはマシンが認識できず、初期化さえ不可能だったので、さすがのディスクウォーリアでも直せなかったのである・・・。)

先日、起動ディスクをOS9からOSXに切り替えて再起動したとき、最初のグレーの画面のアップルマークが出るべき場所に「iPodの接続を解除しないでください」の時と同じ駐禁マークが出てしまった。
OS9環境のとき、うっかりOSX用のファイルを動かしたり、誤って削除してしまうとOSXで起動できなくなるらしいのだが、いつそんなヘマをしたのかは覚えがない(-_-;)。
こうなってしまうとジャガーのシステムを上書きインストールするしかない。
ジャガーのCDで「アーカイブおよびインストール」というオプションを選ぶと、ユーザの各種設定はそのままに、システムだけを再インストールすることができる。

その前に、ディスクウォーリアでメインドライブを検証してみた。
しばらく「最適化」していなかったので、データがまるで松阪牛の霜降りのごとく断片化していた(-_-;)。
ディスクウォーリアにはOSX版もあるが、OS9版でもOSXがインストールされているHDを最適化することは可能だ。
OSX版は、OS9で起動できないマシンを使っている人のためのバージョンであると言える。
3時間ぐらいかかってようやく修復作業が完了し、その時点ではOSXでの起動も成功。
しかし、やはりどことなく調子が悪いので、結局ジャガーも上書きインストールした(笑)。
断片化も解消させたことだし、これでしばらくは安定するだろう。

マシンの調子が戻ったところで、OSX用にEGBRIDGE15をインストールした。
Macの日本語インプッドメソッド「ことえり」は、だいぶよくなったとは言えまだまだおバカなので、アマゾンドットコムで衝動買いしてしまったのである。おいらは昔からATOKではなくEGBRIDGE派なのだ。
使えるOSは10.2.8以上。すでにタイガーにも対応済みであるらしい。

EGBRIDGEを入れたらiTextの反応自体もよくなり、見違えるほどサクサク打てるようになった。
もちろん変換効率も抜群。

日本語環境まで整ってしまうと、前回書いたこととは裏腹に、CPUアップグレードカードやグラフィックカードや大容量メモリに手を出して、ベージュG3をこのままメインで使い続けたくなってしまう。
しかし、秋葉館まで走っていきたい衝動をかろうじておさえているのがMac miniの存在である。
なにしろMac mini1.25GHz/40GBのメモリ512MB換装済みSetがアップルストアで64,470円。キーボードとマウス(7,140円)、ヨドバシあたりで売ってるディスプレイ切替器(2,700円前後)を付けても74,000円ぐらいですんでしまうのだ。ベージュG3にG4/1GBとグラフィックカードを付けてもそれぐらいかかるだろう。だったらタイガーも付いているMac miniの方がいいに決まっている。

問題は、Mac miniの買い時である。
タイガーのプリインストールはパワーマックG5、iMacG5、eMacの順に進行中で、マシンもその都度CPUのクロックアップなど若干の改良が加えられ、値段も安くなっている。
タイガーの最大のセールスポイントは64bitへの対応なので、G5搭載機種へのプリインストールが優先されたようだが、Macで実際によく売れているのはiBookとMac miniだから、真打は一番最後ということでもあるようだ。
iBookもMac miniも、すでにタイガーは同梱されており、自分でインストールすることはできるようになっているので、今のままでも買う人は買ってしまう。アップルもあわてる必要はないというわけである。

しかし、すでに十分お買い得であるMac miniの場合、タイガーがプリインストールされた二代目は、値段は据え置きで、安い方は1.42GHzにクロックアップされ、高い方は最初からスーパードライブ搭載になるのではないかとおいらは予想している。やはり夏までは待つべきだろう。ボーナス、ちゃんと出るかな〜(-_-;)。

ただ、新しいキーボードはOS9に対応していないので、2組のキーボードとマウスを使い分けなければならない。
これはめんどくさいし、置き場所にも困る。
また、Mac mini自体、アップル製品にしては安っぽい(事実安いのだけれども)。
縦置きもできるようだが、むしろ縦置きを前提とした、もっとかっこいいデザインにならんものかなあ。

としちん註:
タイガー搭載の二代目Mac miniは7月27日より発売。