2001/2/5 ISDNルータ買い替え

我が家がISDNを導入したのは平成10年9月だから、2年半近く前である。
そのとき、TAではなく最初からルータを買ったのは、Macを2台つなぐのがわかっていたから。
7月にNTT-MEから「MN128-SOHO SL10」が発売されたばかりで、定価が69,800円だから、たぶん5万円以上出して買ったと思う(写真下)。

しかし今年になってからインターネットへの接続が不安定になり、状況を確認するためにブラウザからルータにアクセスすると、いつも「ISDNケーブルが接続されていません」という事実無根のメッセージが表示されるのだった。
つながるときはつながるのだから、Macやルータの設定のせいとは思えない。
ISDNケーブルのルータ側、あるいはローゼット側をカチャカチャと差し直すと、それでなおることもあった。だから最初はケーブルの接触不良だろうと思っていた。
しかし、だんだんその手がきかなくなってきて、いよいよケーブルを交換しなければダメかと思っていると、翌日はウソのように調子がよかったりするという、まったく始末の悪い状態が続き、いっこうに原因が特定できなかった。

ある日、NTT-MEのホームページへ行くと、ファームウェアのVer.2.40がアップされていた。
うちのは買ったときのVer.1.0のままだったので、さっそくアップデートしてみた。
2〜3日は順調だった。
しかしそれを過ぎると、また元の状態に戻ってしまった。
ルータの設定を初期化したり、ファームウェアを何度も再インストールしてみたがダメだった。やはりソフト的な問題ではなさそうである。

今月(2月)になってから、インターネットへの接続ができない間、つまり「ISDNケーブルが接続されていません」が表示される間は、電話もかけられないという事実が判明した。117にかけても「プー、プー」と話し中なのである。117が話し中になるなんて話は聞いたことがない。

電話がかけられないということは、Macの問題ではなく、あくまでも犯人はルータかケーブルかNTTにしぼられる。なにぶんフレッツISDNへの切り替えを依頼中だったので、NTTの工事に伴う回線自体の不調という可能性もあった。

原点に戻って、ルータのマニュアルを引っ張り出して読んでみると、U点極性のスイッチを逆にして再起動すればなおる場合があると書いてあった。実際、それでなおったときもあった。しかし、しばらくするとまたつながらなくなってしまう。
そこで、一度も使ったことがない新品の電話のケーブルを発見したので、ローゼットとルータを結ぶケーブルをこれに付け替えてみた。
なんと、一発で接続できた。やっぱり原因はケーブルだったとその日は思った。

しかし翌朝になると、またつながらない。
これで99%悪いのはルータ、それもハード的な原因だという結論に達した。おそらく内蔵DSUの故障ではあるまいか。
もちろん、NTTの回線自体のトラブルという可能性もゼロではなかったが、それならこんなに長くは続かないはずだし、一般電話、それも117がつながらないトラブルなんて、いくらなんでも考えられない。

サポートセンターに修理を依頼すると、その間、電話が使えないことになる。それではあまりにも不便なので、思い切ってルータを買い替えることにした。21日にはフレッツISDNへの切り替え工事が予定されているので、そういう意味でも最新のルータの方が安心である。

「さくらや」で、MN128-SOHO SL10の後継機種「MN128-SOHO PAL」が31,800円だった。ルータも安くなったものだ。2万円台のルータ(オムロン)もあった。
しかし、同じNTT-ME製品ならば品質が向上していることは確実だろうと思い、「PAL」を購入した。
「SL10」より2まわりぐらい小さいが、アナログポート×2、イーサポート×4は「SL10」と同じ。
さらに「PAL」にはUSBポートも1基加わっていた。

最初に応対してくれた店員がバカで、USBじゃないと接続できませんよと言われた。
イーサで大丈夫なはずでしょと反論すると、1台はUSBにつながないとダメだと彼は言い張った。
箱を見ると、OS8.5以上ならMacでもUSB接続できるようなので、まあiMacをUSBでつなげばそれでもいいかと思いかけたところ、他の店員が「USBじゃなくても平気ですよ」と言ってくれた。いやー、あいかわらず「さくらや」はヒヤヒヤさせてくれる。

ルータの設定は実に簡単で、Mac側のTCP/IPを「経由先:Ethernet、設定方法:DHCPサーバを参照」として、ブラウザからルータに「http://192.168.0.1/」でアクセスし、「やさしい設定」という画面から、ASAHIネットの電話番号、ユーザID、パスワードを入力するだけでいい。
「PAL」では、本体のボタンでも接続のON/OFFができるようになった。
また、モニター画面に小さなウインドウで接続状況を表示し、そこから接続をON/OFFできるソフトもおまけで付いている。モデムやTAを使い慣れた人にも違和感なく使えるようにという配慮だろうが、ちゃんとルータらしく、メーラーやブラウザの操作と共に自動接続させたい場合は、「全設定」の「接続相手先設定」で、自動接続先を指定してやればOK。

そんなわけで「PAL」に付け替えてみたところ、見事に回線復旧に成功!
すでに使用開始からまる1日以上を経過したが、1回もトラブルなし。やはり「SL10」の故障だったのだ。

今回の「PAL」に、さくらや名物の「3年保証」をかけてもらったことは言うまでもない(笑)。


横型デザインが復活したが、付属のスタンドで縦置きも可能。