山中旅館古月(上野 中国料理)

山中旅館のご主人の山中さんは、中華料理に魅せられ、中国へも修業に行ったという人物。実家の旅館の後を継ぐと、自ら料理長となって、独創的な会席中国料理を食べさせる旅館に改造。今では宿泊客よりも、食事のためにやって来るお客さんの方が多いとか。
ちなみにルミチンは、そうなる前の山中旅館にバーチャンと泊まったことがあるのだそうだが、当時の料理はとてもまずかったらしい(笑)。

 1999年8月27日

 今夜のコースは以下の通り。化学調味料を使わず、素材の旨味を生かした料理ばかり。
 しかし、残念ながらスズキはとても皮がかたく、身もうまくなかった。時季外れのようである。
 夏なので、フィニッシュは冷麺。これはうまい。
 ここはカニチャーハンもすごくおいしい。


ホタテの海鮮サラダとマグロのステーキ


揚物(合鴨)と蒸し物(スズキ)


カニのスープと冷麺


デザート

 2000年1月25日

 扇辰落語会仲間の「ラムしゃぶ新年会」。
 しゃぶしゃぶというのは、肉の旨味をわざわざお湯の中に捨てるような食べ方なので、おいらはどちらかと言えばスキヤキ派である。
 しかし羊の場合は、クセのある肉をさっぱりと食べられ、羊の持つ風味のいいところだけを味わうことができるので、非常に理にかなった食べ方と言える。


まるで体育の時間の肥満児みたいな小川くん

 ご覧のように本格的なしゃぶしゃぶの鍋で、中央の円筒の中に炭を入れ、その熱でお湯を沸騰させるのだ。


ラム肉と、タレに加えるさまざまな薬味

 以前、扇辰落語会席亭の早川氏と、山中旅館ご主人の山中さんとの間で、次のようなやりとりがあったらしい。
 早川「どうして冬季限定メニューなんですか?」
 山中「夏の羊は青草を食べるんで、肉に臭いが残るんですよ。」
 早川「なるほど・・・羊はどこの羊ですか?」
 山中「ニュージーランドです。」
 おいおい、南半球じゃないか!

 肉はおかわり自由だと言われたので、バンバン食べた。
 たしかに野菜なんて羊のエサなんだから、肉だけ食えばいい(笑)。
 調理場で解凍が間に合わず、しまいには凍ったままの肉が出てきた。しかし、それほどうまいということである。タレも実に味わい深く、たしかに羊の食べ方でこれにまさるものはないだろう。

 早川氏の人徳で、山中さんが勘定をとても安くしてくれた。
 どうもごちそうさまでした。