蕎亭大黒屋(浅草、そば) 某ガイドブックには「茨城からそばの実を取り寄せ、石抜き、殻むき、割れ外しなどの作業を丁寧に行ない、自家製粉。毎日その日の分だけ製粉した打ちたてなら、旨くないわけがない」とある。 |
2002年2月28日
うまいという噂は聞いていたが、浅草駅から徒歩10分以上の不便な場所にあるため、今まで行きそびれていた。
品書きを見ると、せいろが1100円とさすがにいい値段。きっと量も少ないだろうと思い、大盛りせいろ(1500円)を2つ注文する。
最初にそばつゆの入った徳利と、空の猪口が運ばれてくる。
ルミチンはつゆを一気に猪口に注ぎ、「なんで徳利で出てくるんだろうね」とおいらにたずねる。
「そばを浸けてるうちにつゆが薄くなるから、少しずつ注ぎ足すためだよ」と教えてやったが、もはや後の祭りである。
なるほど麺のコシ、味、香り、のどごし、そしてツユの濃さやダシ加減も全て申し分なし。そば湯もほのかな甘味があって、めちゃくちゃうまい。こんなにそば湯がうまいと思ったことはない。
そばだけを比較すれば、たしかに神田の「まつや」よりランクは上だ。
従業員の態度も丁寧で、こんなそば屋が近所にあったら、最低でも週に1回は通ってしまうだろう。